陛下「平和を愛する心大切」

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共同通信
インドネシア公式訪問を前に記者会見に臨まれる天皇陛下=15日午後、皇居・宮殿「石橋の間」(代表撮影)

 天皇陛下は15日、17日からのインドネシア公式訪問を前に、皇居・宮殿「石橋の間」で記者会見された。太平洋戦争中に日本が同国を占領下に置いたことに触れ「亡くなられた方々を忘れず、過去の歴史に対する理解を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切だ」と述べた。その上で、戦後の交流を踏まえ「今回の訪問で友好親善がさらに深まることを願う」とした。

 陛下は、先の大戦において世界各国で多くの犠牲が生じたことを「大変痛ましく思う」とした。自身は戦後生まれだが、上皇ご夫妻から折に触れて戦時中の話を聞く機会があったとし「平和を大切に思われる気持ちをしっかりと受け継いでいきたい」と語った。