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共同通信
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茨城県つくば市の国立研究開発法人「産業技術総合研究所」の研究データ漏えい事件で、逮捕された上級主任研究員で中国籍の権恒道容疑者(59)が、持ち出したとされるデータを扱う研究チームで中心的な立場だったことが16日、捜査関係者への取材で分かった。
研究データの取り扱いにも裁量を持っていたとみられ、警視庁公安部は、見返りの有無や産総研側のデータ管理態勢など、漏えいの経緯を詳しく調べる。
権容疑者は2018年4月、絶縁ガスにも使われるフッ素化合物の合成技術に関する研究データを中国企業のメールアドレスに送信したとして、不正競争防止法違反容疑で逮捕された。