地下鉄内で傷害事件多発
警戒強めるニューヨーカー
ニューヨーク市内の地下鉄で先週末、傷害事件が相次いで発生した。
17日午前4時ごろ、ユニオンスクエア駅に入った4番線内で、32歳のタボン・シルバーさんが刃物のようなもので刺され、意識不明の状態で見つかった。シルバーさんは搬送先の病院で死亡が確認された。
翌日午前2時過ぎには、ブルックリン区内のJ線で、口論の末、男が31歳の男性をナイフで刺した。「腹部の数か所から出血していた」と語るのは居合わせたデボン・チェンバースさん。シャツなどで傷口を抑えたという。この男性は近くの病院に運ばれ、状態は安定している。
さらに午後4時15分ごろ、レキシントンアベニューと東86丁目の角付近で19歳と48歳の女性が刃物で足を切られた。容疑者は近くの地下鉄駅に逃げ込んだ。それから20分後、チェンバース・センターストリート駅に止まっていた4番線内で男が28歳の女性を刃物で切りつけた。女性は近くの病院で手当を受けて無事。いずれの容疑者も捕まっていない。
NYPDによると、今年これまでに公共交通機関内で発生した犯罪数は昨年同時期に比べて約8%減少している。ただし、ニューヨーカーは警戒を強めている。地下鉄利用者のシェイラ・サンチアゴさんは「用心するしかない。悲しいけどそれが現実」と話している。(18日、CBSニューヨーク)
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