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共同通信
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岐阜市の陸上自衛隊射撃場で男性隊員3人が自動小銃で撃たれた事件で、殺人容疑で送検された自衛官候補生の男(18)が逮捕直後、制止しようとして最初に撃たれたとみられる八代航佑3等陸曹(25)を以前から知っており「殺すつもりはなかった」と供述していたことが21日、捜査関係者への取材で分かった。男にとって八代3曹の行動は想定外だったとみて、陸自中部方面警務隊などは当時の詳しい状況を調べている。
事件は21日で発生から1週間となった。現場となった日野基本射撃場の周辺には、犠牲者を悼む花束などが供えられている。
捜査関係者によると、八代3曹は射撃前に候補生の服装などをチェックする「交代係」で、男とは別グループの担当だったが、男は逮捕後、八代3曹の氏名や役割、性格を説明。恨みや不満は供述せず「殺すつもりはなかった」と話したという。
男は14日午前9時過ぎ、射撃訓練が始まった直後の待機中に「89式5.56ミリ小銃」を3人に向けて発射した疑いがある。