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共同通信
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【ワシントン共同】米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は20日、米中の軍同士の対話再開を実現するため、中国が問題視する李尚福国務委員兼国防相への米制裁の扱いも両国間で協議していることを示唆した。オンライン記者会見で「軍同士の対話に障害となっているものについて中国と話し合っている」と語った。
米中間では南シナ海や台湾海峡で航空機や艦艇が異常接近する事態が相次いでいる。18~19日にバイデン政権の閣僚として初めて訪中したブリンケン国務長官は中国高官との会談で、衝突回避に向けて軍同士の対話再開を呼びかけたが、中国は米国の李氏への制裁を理由に拒否した。
米国防総省のシン副報道官は20日の記者会見で「われわれは対話の扉を開いたままにしているが、中国はその扉を通ることを選んでいない」と指摘。軍同士の対話が「いずれ再開すると自信を持っている」と述べた。