アジア人らが怒りのマーチ 有罪判決は、人種差別か

 2014年にニューヨーク市警察(NYPD)の新人警官だった中国系のピーター・リャン被告(28)がパトロール中、誤って黒人男性(当時28)を射殺した事件の裁判で、リャン被告に有罪判決が出たことを受け、全米で抗議集会が行われた。市では、アジア系を中心におよそ1万人が抗議の声を上げ、ブルックリン区を練り歩いた。
 リャン被告が中国系であることから、昨今の「警察の暴挙」と疑われる数々の事件の“贖罪の羊”となったと、多くの人がこの有罪判決に異議を唱えた。ブルックリン区は、星条旗やマーティン・ルーサー・キング牧師の著名な言葉「どこかの不正を放置すれば、いたるところで正義が脅かされる」などが書かれたプラカードで埋め尽くされた。
 ニューヨークのほかには、およそ5000人が集まったフィラデルフィアで「不公平な裁判」と抗議し、ロサンゼルス、デンバー、シカゴ、マイアミでも同様の抗議集会が開かれた。
 4月14日に言い渡される量刑で、リャン被告は最長で15年間服役する可能性がある。

@Justice4Liangのツイッターより