セントラルパークで人身事故 憩いの場で悲劇相次ぐ

 マンハッタン区のセントラルパークで21、22日、けが人や死亡者を出す事故が相次いで起こった。
 21日午前10時ごろ、5番街を走行していたタクシーが、進路に突然割り込んできた別のタクシーを避けようとして84丁目付近の縁石に乗り上げ、街灯に衝突した。この事故で、公園にいた41歳の女性が倒れた街灯に当たりけがをしたほか、タクシーに乗っていた女性客(47)と、子ども1人もけがをした。市消防局(FDNY)は、子どもが乗客か歩行者かは明らかにしていない。
 22日早朝には、機械トラブルに対応するため公園を訪れていたMSMエンパイア・コンストラクションの建設作業員の男性(56)が、自らが運転していたバンの下敷きになり死亡した。市警察(NYPD)によると、男性は作業車をイースト・ドライブのザ・ロブ・ボートハウス近くに止め車から降りたところ、バンが突然動きだし、前輪に挟まれたという。
 市民にとっての憩いの場を、悲劇の舞台と変えた2つの事故。NYPDは原因などを詳しく調べている。

例年より気温が高く、外出する人が増えるニューヨーク。身の回りの危険には十分注意したい