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共同通信
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【ワシントン、キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ロシアでの民間軍事会社ワグネルの反乱を受けてバイデン米大統領と電話会談した。ロシアへの反転攻勢加速へ支援強化を求めたとみられる。米政府によると、バイデン氏は軍事、経済的支援を断固として続けると強調した。ブリンケン米国務長官はロシア国内に「深刻な亀裂」が生じたとの見方を表明。一方、ワグネルの創設者プリゴジン氏の所在は不明で、各国が動向を注視している。
ゼレンスキー氏は、ワグネルの反乱についてもバイデン氏と意見交換したと発表し「国際秩序が回復するまで世界はロシアに圧力をかけなければならない」と訴えた。
ブリンケン氏は25日、複数の米メディアのインタビューに応じ、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻の失敗に加え、内憂も抱え込んだとして「ウクライナに一層有利になる」と述べた。
反乱はロシアの内政問題で、今後の具体的展開は予断できないとしながらも、ロシア国内の分断が進み「侵略を続行することが、より難しくなるだろう」と分析。今後数週間にわたって尾を引くことになると予測した。