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共同通信
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政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長を務めた尾身茂氏は26日、岸田文雄首相と官邸で面会し、夏の感染拡大に向けた備えや国内の感染状況について意見を交わした。終了後、尾身氏は「第9波が始まった可能性がある。日本は高齢化が進んでおり、高齢者をどう守るかが大切だ」と記者団に語った。
冒頭で首相は「発生動向は緩やかな増加傾向。5類移行後の状況をどのようにみているか、夏に向けて感染防止のためにどう気を付けるべきか。意見を聞きたい」と述べた。
全国約5千の定点医療機関から12~18日に報告された1医療機関当たりの新型コロナ感染者の平均は5.60人。前週比はおよそ1.10倍だった。ただ沖縄は1機関当たり28.74人と突出して多く、さらに増える可能性が指摘されている。
尾身氏は沖縄の状況について「医療提供体制が他県よりも乏しく、患者が一部の医療機関に集中している」と分析。コミュニティーを大切にする生活様式や、比較的低いワクチン接種率も影響している可能性があると指摘した。