小田急3人刺傷、殺意争う

Published by
共同通信

 2021年8月に走行中の小田急線車内で乗客10人が包丁で刺されるなどして重軽傷を負った事件で、うち3人に対する殺人未遂などの罪に問われた対馬悠介被告(37)の裁判員裁判の初公判が27日、東京地裁(中尾佳久裁判長)で開かれ、被告は起訴内容の事実関係を認め、弁護側は殺意に関して一部争う姿勢を示した。

 起訴状などによると、21年8月6日午後、小田急線の登戸―祖師ケ谷大蔵間を走行中の電車内で、当時20歳の女子大学生の胸や背中を数回突き刺して約3カ月の重傷を負わせ、50代の女性と30代の男性にも約2~1週間のけがを負わせたなどとしている。