ワグネル創設者の資金調査に言及

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共同通信
モスクワ郊外にある自身のレストランで、プーチン・ロシア首相(当時、右)に給仕をするプリゴジン氏=2011年11月(AP=共同)

 ロシアのプーチン大統領は27日、軍関係者とのクレムリンでの会合で、武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が経営する食品販売やレストラン経営を手がける企業「コンコルド」を巡る資金の使途を調査する必要があると述べた。反乱を受けてプリゴジン氏の周辺に不正がなかったか検証すると警告した形。

 プーチン氏は名指しは避けたが、「ワグネルの維持管理は国が肩代わりしていたのに、オーナーは軍への給食サービスで年800億ルーブル(約1350億円)を稼いでいた」と指摘した。

 ワグネルには国防省と国家予算から必要な資金を全額提供し、昨年5月からの1年間で計862億ルーブルを拠出したと明かした。