新紙幣は来年7月前半めどに発行

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共同通信
新紙幣の表面の見本。(上から)1万円札、5千円札、千円札=4月、日銀本店

 鈴木俊一財務相は28日、1万円札などの新紙幣を来年7月前半をめどに発行すると表明した。東京都北区の国立印刷局東京工場で新紙幣の製造工程を視察後、現地で記者会見した。紙幣デザインの刷新は2004年以来、約20年ぶり。新1万円札は日本の資本主義の父とされる実業家、渋沢栄一の肖像画となる。

 新5千円札は女性の地位向上に尽力した教育家の津田梅子、新千円札は破傷風の治療法を確立した微生物学者の北里柴三郎がそれぞれ顔になる。紙幣は国立印刷局が製造し、日銀が発行する。

 鈴木氏は、肖像の3D画像が回転するように見えるホログラムを貼り付ける工程などを見学した。