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共同通信
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【ニューヨーク共同】28日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=144円40銭台を付けた。昨年11月以来、約7カ月半ぶりの円安ドル高水準を更新した。日米間での金融政策の方向性の違いから、円を売ってドルを買う動きが進んだ。
午前8時40分現在は、前日比34銭円安ドル高の1ドル=144円37~47銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1.0924~34ドル、157円82~92銭。
米国で27日に発表された経済指標が堅調で、米連邦準備制度理事会(FRB)が7月の再利上げに踏み切るとの見方が強まった。一方で日銀は大規模な金融緩和策を維持する姿勢を崩しておらず、日米の金利差拡大を見込んだ円売りドル買いが進んだ。
財務省の神田真人財務官が28日「行き過ぎた動きがあれば適切に対応する」と述べ、鈴木俊一財務相も「足元でやや一方的な動きがある」とけん制。東京市場の時間帯では、政府、日銀による為替介入への警戒感が高まり、円が買い戻される場面もあった。