ニューヨーク市の重要建築物保存協会(LPC)が、クイーンズ区ロングアイランドシティのイースト川沿いにあるペプシコ社のペプシコーラのネオンサインを、同市の歴史的建造物に指定する検討していることが分かった。
LPCによると、正式な公聴会の日程はまだ決まっていないが、ことし中に同サインやそのほか候補に挙がっている29カ所の建造物などについて、歴史的価値などを審議する予定。広告物が歴史的建造物として検討されるのはこれが初めてで、将来同エリアに高層マンションなどが新たに計画された際に、サインが撤去されるのではと懸念する住民らの要望を受け、LPCは検討することになったという。
エーエム・ニューヨークの取材に対し、同区住民は「ニューヨーカーは、このサインを見るとほっとすると思う。なくなって欲しくない。ペプシのサインはこのクイーンズを象徴するようなものだ」と保存を訴えた。
一方で、一企業の広告物を歴史的建造物の対象として保存することに反対の声もある。しかし、ジミー・バン・ブレマー市議会議員は「ペプシサインの歴史的価値や、その地域における影響を視野に入れて、歴史的建造物に指定するのか、審議するべきだ」と述べている。