雇調金詐取疑い、社労士逮捕

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共同通信

 新型コロナウイルス対策で拡充された雇用調整助成金(雇調金)1億円余りをだまし取ったとして、神奈川県警は29日までに、詐欺の疑いで大阪府大阪狭山市の社会保険労務士上野渉容疑者(35)ら男4人を逮捕した。被害総額は5億円を超える可能性があり、雇調金詐取事件としては過去最大規模とみられる。

 逮捕容疑は2020年9~10月、横浜市内の人材派遣会社が休業したとして神奈川労働局に雇調金を申請する際、実際は数人の従業員数を173人と大幅に水増しし、約1億900万円をだまし取った疑い。

 県警によると、上野容疑者らは20年5月~21年2月、総額5億円超をだまし取った疑いがある。