5月の有効求人倍率1.31倍

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共同通信

 厚生労働省が30日発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月を0.01ポイント下回る1.31倍で、2カ月ぶりに低下した。旅行や外食の需要回復で宿泊・飲食サービス業の求人数が伸びる一方、物価高や光熱費の高騰が響き、製造業や建設業で求人を控える動きが続いている。

 総務省が同日公表した完全失業率(季節調整値)は、前月と同じ2.6%だった。

 5月の新規求人数を主要産業別で見ると、製造業が前年同月比5.4%減、建設業が0.8%減。厚労省担当者は「人手不足ではあるが、原材料費などに加えて賃上げによる人件費増加も収益を圧迫し、思うように求人を出せない」といった現場の声があるとしている。