建設石綿、12社に賠償命令

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共同通信

 建設現場でアスベスト(石綿)を吸い込んで肺がんや中皮腫などを患ったとして、元労働者や遺族ら20都道府県の計129人が建材メーカー21社に計約26億6700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁(石丸将利裁判長)は30日、うち12社に賠償を命じた。国との訴訟は和解が成立し、終結している。

 建設アスベストを巡る大阪訴訟の第2陣、3陣提訴(2016年9月~21年10月)に対する判決。メーカー側は「自社の建材による影響ではない」と請求棄却などを求めて争っていた。

 原告側は当初、国にも賠償を請求。元労働者ら77人に対し、1人当たり最大1430万円を支払うことで和解が成立した。