旧統一教会の請求棄却

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共同通信

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が情報番組での発言で名誉を傷つけられたとして、TBSテレビと出演者に慰謝料など計2200万円の支払いや謝罪を求めた訴訟の判決で、東京地裁は30日、請求を棄却した。発言に違法性はないと認定した。

 訴状によると、2022年9月1日、情報番組に出演した八代英輝弁護士は教団の活動に関し「外形的な犯罪行為」などと発言した。伊藤正晴裁判長はこれについて「数々の消費者被害」の言い換えに過ぎないと説明。複数の裁判例を踏まえ「(教団の)構成員の行為に起因して数々の消費者被害が生じたとする点は真実だ。発言が意見や論評の域を逸脱するとはいえない」と指摘した。