シティバイクなんていらない  ハーレムで活動家が提言

 マンハッタン区ハーレムを拠点に活動する、マーティン・バエズさんらが、ハーレムにおけるシティバイク計画に反対し、市に提言していることが25日、分かった。
 同日に行われた対話集会でのバエズさんによると、シティバイクの設置に反対する理由はいくつかあるが、要因として「シティバイクはジェントリフィケーション(比較的貧しい地域の開発などが進むことで地域が活性化し、地価の高騰などにつながること)を増長させるから」と述べている。
 まず、シティバイクの年間メンバーシップを取得するには150ドルの費用をクレジョットカードやデビットカードで支払う必要があるが、同地域ではこれらを所有する人の数が著しく少ないことを上げた。
 また、ハーレムの目抜き通り、125丁目付近の商店やストリートベンダーなどが並ぶ景色は、歴史を感じさせるものであり、地域の景観や特色をなくすことにつながると説明した。
 そして、新たなバイクステーションと自転車専用レーンを建設することが、同地域や住民らによって、利点が多くないと述べている。
 市運輸局(DOT)は、ハーレムにて大規模なシティバイク導入計画を進めており、ことし中に少なくとも17のステーションを建設する予定だった。

Shinya Suzuki