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2020.03.19 NEWS

ユダヤコミュニティーで感染急増 新型コロナウイルス、「クラスター」の可能性

 ブルックリン区の超正統派ユダヤ教コミュニティーで、新型コロナウイルスへの感染が急増している。ゴッサミストが18日、報じた。
同区の超正統派ユダヤ教信者のための医療機関、アシサ・アージェント・ケアの代表は17日の時点で同区ボローパークおよびウイリアムズバーグの住人100人以上の感染を確認しているといい、感染者集団(クラスター)の可能性を示唆している。ニューヨーク市保健精神衛生局(DOH)が、同区クラウンハイツの超正統派ユダヤ教コミュニティーの医師を対象にオンライン調査したところ、調査を開始してから3時間で300人以上がコロナウイルスの感染定義とされる症状を示しているとの報告があった。DOH は同地域の住人の80%は既にコロナウイルスにさらされていると推定している
 クラスターの可能性については、ユダヤ系の国際通信社ジューイッシュ・テレグラフィック・エージェンシーが最初に報道。17日午後の記者会見で、クラスターの可能性について質問を受けたニューヨーク市のデブラシオ市長は、「クラスターが存在するなら必ず発表する。市にクラスターは存在しない」と否定した。
 ニューヨーク州は、50人以上の集まりを禁止しているが、市のユダヤ教礼拝堂では17日に大規模な結婚式が開催され、ユダヤ教神学校の一部は授業を継続していた。地元のユダヤ教指導者は、「州と市の命令をこれ以上無視できない」と住民に行動自粛を訴えた。

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