全ての警官に特製スマホ  警報や調査、令状申請が瞬時に

 地元ニュース局NY1は2月28日、ニューヨーク市警察(NYPD)の全ての警官が3月中に特別仕様のスマートフォンを携帯するようになると報じた。
 これは警察活動改革の一環で、現在既に2万5000人の警官が、効率的に警察活動を行うための特別なアプリケーションがインストールされた特別仕様のスマートフォンを携帯しているが、数週間のうちに3万6000人の全ての警官に配布されるという。
 このシステムを利用すれば、事件発生情報の受信、調査、令状の申請などがスマートフォン1つで瞬時に行えるようになる。また、NYPDの全てのデータ並びに州や連邦機関の一部のデータにアクセスすることが可能となる。
 既にこのスマートフォンを持つ警官により、2月22日だけで、2000枚の指名手配書の閲覧、3万6000件のデータ検索、2万9000件の911番通報の調査が行われたという。
 NYPDのビル・ブラットン本部長によると、NYPDでは、警官が交通違反の裁判などのために出廷する必要がなくなるよう、フェイスタイムやスカイプを使った遠隔出廷システムの導入を考慮しているという。また一部の警官は、容疑者を警察署まで連行しなくても指紋照会ができる携帯用指紋照合機を携帯しているといい、今後もさらなる新技術の導入を推し進めていくという。