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共同通信
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ロシアの極東開発を統括するトルトネフ副首相は4日、ロシアが実効支配する北方領土の択捉島を訪問した。昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻開始後、政府幹部の北方領土訪問は初めて。ロシア独自の北方四島開発の推進を地元当局に促し、侵攻後に欧米に同調して対ロ制裁を科した日本をけん制する狙いとみられる。
日本政府は4日、トルトネフ氏の択捉島訪問について、外交ルートを通じ「北方領土に関するわが国の立場と反し、全く受け入れられない」とロシア側に抗議した。
ロシア要人の北方領土訪問は、2021年7月に択捉島を訪問した首相や、同島を同10月に訪れた副首相兼官房長官らに続くものとなる。