相次ぐ水害「教訓胸に」

Published by
共同通信
西日本豪雨から5年となり、広島市安佐北区役所で開かれた追悼式。右端は式辞を述べる松井一実市長=6日午前

 14府県で災害関連死を含め305人が亡くなった西日本豪雨は6日、最初の大雨特別警報が出てから5年となった。広島、岡山両県で追悼式が営まれ、参列者は改めて防災や復興への思いを強くした。

 広島市安佐北区で開かれた追悼式には約20人が参列。遺族3人も参加し、献花してじっと手を合わせた。松井一実市長は「豪雨の教訓を改めて胸に刻み、市民とともに災害に強いまちづくりを進める」と強調した。

 西日本豪雨では、広島県で152人が死亡し、5人が行方不明に。岡山県では95人が亡くなり、3人が行方不明となった。33人が死亡した愛媛県を合わせた3県に被害が集中した。

 犠牲者305人のうち災害関連死は83人。昨年8月に広島県呉市が新たに1人を認定した。3県によると、仮設住宅などで暮らす「仮住まい」の人は広島、岡山ではゼロに。愛媛では民間住宅を借り上げた「みなし仮設」に14人が残る。最大約5千世帯が仮住まいをしていた。

 愛媛県では7日に追悼行事がある。