ニューヨークのアリシア・グレン副市長は2日夜、クイーンズ区の動画博物館で行われた市民集会で、かねてより計画されていた市内5区を結ぶフェリーの正式な運航開始時期が2017年6月に決定したことを発表した。
ビル・デ・ブラシオ市長は15年の施政方針演説で、クイーンズ区ロッカウェーパークからロングアイランドシティ、アストリア、ベイリッジ、サンセットパークなどを経由し、その他市内4区の沿岸地域を結ぶフェリーの運航計画について既に発表していた。経済開発機構(EDC)のジェームズ・フット氏は昨年秋、フェリーの運航開始は夏になる、とだけ発表していたが、具体的な時期については明らかにされていなかった。同氏によると、数年前に運航が開始されたイースト川フェリーの利用者が冬季に減少する傾向にあるため、新しいフェリーの運航開始は、利用者数が増加する夏季に合わせたという。
マンハッタンとクイーンズおよびブルックリン区の間を流れるイースト川沿いには、約60万人の住民が暮らしており、フェリーの運航が開始されれば、通勤時間の短縮や地域の活性化につながることが期待される。フェリーを運営する民間業者についてはまだ発表されていない。
市では、ブルックリンとクイーンズ区を路面電車で結ぶ、BQXストリートカー計画も進められている。