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共同通信
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北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は6日、スウェーデンのNATO加盟を巡り、加盟に難色を示すトルコのエルドアン大統領とスウェーデンのクリステション首相が10日に協議すると明らかにした。スウェーデンのビルストロム外相、トルコのフィダン外相らとの協議後に記者会見した。
ストルテンベルグ氏はロシアのウクライナ侵攻が続く中、スウェーデンの加盟を早期に実現し、リトアニア・ビリニュスで11~12日に開かれるNATO首脳会議でロシアに強力なメッセージを発したい考え。加盟への道筋を付けられるかどうかは、首脳の直接協議に委ねられることになった。
ストルテンベルグ氏は「加盟がこれ以上遅れれば、ロシアのプーチン大統領を利することになる」と強調した。
スウェーデンのNATO入りには全加盟国の批准が必要だが、トルコとハンガリーがまだ手続きを終えていない。トルコは、テロ組織と見なす非合法組織クルド労働者党をスウェーデンが支援していると非難。テロ対策への協力を加盟の条件としている。