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共同通信
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【ワシントン共同】米NBCテレビは6日、米国の外交安全保障を担当した複数の元高官がロシアのラブロフ外相や政権に近いとされる人物と秘密裏に会談していたと報じた。ロシアが侵攻し、長期化するウクライナの戦争の終結に向けた交渉の地ならしが狙いだった。会談内容について報告を受けた人物の話としている。
元米高官はシンクタンク、外交問題評議会のハース会長や、ジョージタウン大のカプチャン教授ら。ラブロフ氏と4月にニューヨークで数時間にわたり会談した。
ウクライナが奪還できない可能性があるロシアの占領地の扱いや、ウクライナとロシア両国が許容できる外交的な解決策などが議題になった。会談内容はホワイトハウスの国家安全保障会議にも報告された。
元米高官とロシア側の会談がこれまで実施された回数や場所などは不明だが、元米高官がロシアを訪問して協議したこともあったという。
ロシア側の参加者はプーチン大統領をはじめとする政策を決定する立場にある人物と定期的に接触しているシンクタンクや調査機関のトップが含まれていた。