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共同通信
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【キーウ共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は6日、ブルガリアが、未完成のベレネ原発のロシア製原子炉2基を含む設備をウクライナに売却する計画があると報じた。売却額は少なくとも6億ユーロ(941億円)となり、米国がウクライナに資金提供する可能性があるという。
同紙は今回の売却計画により、ウクライナ侵攻前は友好関係にあったブルガリアへのロシアの影響力低下が浮き彫りになったと指摘した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は6日、ブルガリアを訪問し、デンコフ首相と会談した。両国はエネルギー分野での協力に関する覚書を交わした。同紙は、当局者の話として、原子炉売却に関する協議が行われたと伝えた。
ブルガリア北部ベレネ地方のベレネ原発を巡っては、1980年代以降、建設の中断と再開が繰り返されており、現在も完成していない。
ブルガリアは北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)に加盟している。ロシアによるウクライナ侵攻前は天然ガスの消費量の90%超をロシアに依存していたが、侵攻後に供給を停止された。