ニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長は3日、5番街で行われる聖パトリックスデー・パレードに、ことしから参加することを発表した。
毎年3月17日の祝日に開催されるパレードは、主催者が同性愛を支持する団体の参加を長年排除していたため、市長はこれに反発して2年前の就任以降参加を拒否していた。しかし主催者は昨年9月、3大ネットワークの1つ、NBCの同性愛者職員グループがパレードに参加することを認め、続けてほかのグループの参加申し込みも受け付けると発表した。
これを受け、ことしの参加を表明した市長は、「ようやく全てのアイリッシュコミュニティのメンバーが1つになり、この日を祝うことができる。そして、アイルランド国民が世界で初めて同性婚を国民投票で認めたことに対する尊敬の念も込めている」と述べた。
また、同性愛者の参加排除に長年反対の声を上げてきたアイルランド系LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)団体のラベンダー・アンド・グリーン同盟のブレンダン・フェイ氏は、「長年コミュニティに亀裂が生じていたが、これでやっと堂々と5番街を歩ける」と参加の喜びを語った。