一周忌法要、安倍氏しのぶ

Published by
共同通信

 昨年7月、参院選の街頭演説中に銃撃され死去した安倍晋三元首相の一周忌法要が8日午前、東京・芝公園の増上寺で営まれた。妻昭恵さんら親族と、岸田文雄首相や閣僚、自民党幹部らが参列し、在りし日の姿をしのんだ。首相は法要後の食事会で、安倍氏の遺志をしっかり継ぐ気持ちで、新しい時代に向かって頑張りたいとの考えを強調した。塩谷立元文部科学相が明らかにした。

 塩谷氏によると、昭恵さんは「今日は晋三さんがそばにいるようで改めて悲しみを感じている」と涙ながらにあいさつした。法要には森喜朗、小泉純一郎両元首相や自民の麻生太郎副総裁、菅義偉前首相、茂木敏充幹事長、公明党の山口那津男代表に加え、立憲民主党の泉健太代表ら野党関係者も出席した。

 増上寺の敷地内に自民党と安倍派(清和政策研究会)、安倍家の主催で献花台が設けられ、一般からの献花を受け付けた。同寺では昨年7月、安倍氏の通夜と葬儀が執り行われた。

 立民の泉氏は「大きな足跡を残したが、アベノミクスなど積み残しもあった」と記者団に述べた。