2014年に開館した9・11記念博物館の入場者数が7日、延べ500万人を突破したことを同館が発表した。
同時多発テロの跡地である、マンハッタン区ローワーマンハッタンの「グラウンド・ゼロ」に建てられた同館は、ことし5月に開館から2年を迎える。同時多発テロの記憶を後世に伝えることを目的として作られた同館では、映像資料の展示や朗読イベントなどを通して当時の様子を知ることができる。そのほかにも、犠牲者が救助を求めて書き残したメモや、テロ発生時にビルの中にいた人たちが避難するのに使った階段の一部なども展示されている。
一部からは、一般で24ドル(約2700円)もする入場料が高すぎるという声もあるが、同館のジョー・ダニエル館長は、これだけ多くの人が訪れたということは、米国だけでなく世界中の人々が同時多発テロについて学べる場所として認識してくれている証だ、との見解を示している。また、「テロで命を落とした犠牲者やその遺族、救出活動を行った消防隊員など全ての人の話を受け継いでいきたい。この博物館を訪れてくれる人全てに感謝する」と述べた。