84年の類似発砲事件に言及

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共同通信
岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場

 岐阜市の陸上自衛隊射撃場で隊員3人が自動小銃で撃たれ死傷した事件で逮捕、送検された自衛官候補生の男(18)が逮捕直後、1984年に山口駐屯地(山口市)で起きた類似事件に言及していたことが13日、関係者への取材で分かった。4人が死傷した約40年前の事件を参考に銃撃を計画した可能性もあり、陸自の警務隊と岐阜地検が詳しい経緯を調べている。

 事件発生から14日で1カ月。男は「弾薬を奪おうとした」などと話したが、最初の送検後に黙秘に転じたため、動機解明に向けた警務隊の捜査は難航している。地検は近く、刑事責任能力の有無や程度を調べる鑑定留置を始めるとみられる。