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共同通信
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【バンコク共同】タイ議会は13日、上下両院議員による首相指名選挙を実施した。立候補者は5月の下院(定数500)総選挙で第1党となった革新系「前進党」のピター党首のみだったが、軍が任命した上院(定数250)の議員も合わせた過半数票を獲得できなかった。首相を選出できず、投票やり直しが決まった。親軍派がピター氏当選を阻止した形で、民主派の反発は必至だ。
ピター氏は報道陣に「今回の結果を受け入れるが、まだ諦めていない。次の投票に集中する」と述べ、19日にも実施される再投票に立候補する意思を示した。ただ政治空白の長期化で、政局が混迷する恐れもある。
投票には下院議員499人と上院議員206人が参加。上院の43人は別の職務などを理由に不参加だった。下院の1人が12日に辞職し、当選に必要なのは375票だったが、ピター氏が獲得したのは324票だった。上院議員の大半は棄権したが、13人はピター氏を支持した。