小田急線3人刺傷、懲役19年

07/14/2023

　2021年8月に走行中の小田急線車内で乗客10人が包丁で刺されるなどして重軽傷を負った事件を巡り、3人への殺人未遂などの罪に問われた対馬悠介被告（37）の裁判員裁判で東京地裁（中尾佳久裁判長）は14日、懲役19年（求刑懲役20年）の判決を言い渡した。

　対馬被告は公判で起訴内容を認め、弁護側は殺意の強度は低かったとして懲役15年が相当と主張していた。

　起訴状などによると、21年8月6日午後、小田急線の登戸―祖師ケ谷大蔵間を走行中の電車内で、当時20歳の女子大学生の胸や背中を数回突き刺して重傷を負わせ、50代女性と30代男性にもけがを負わせたなどとしている。