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共同通信
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【ジャカルタ共同】東南アジア諸国連合(ASEAN)と日米中ロ、北朝鮮など計27カ国・機構が参加するASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議がインドネシアの首都ジャカルタで14日開かれた。ロシアのウクライナ侵攻や南シナ海情勢などが協議され、日米と中ロとの厳しい応酬が予想される。原発処理水の海洋放出を巡り日本を非難する中国に、ASEAN各国がどこまで同調するかに関心が高まっている。
ロシアのラブロフ外相はウクライナ情勢を巡る米欧の外交圧力に対抗すべく、伝統的に関係の深いベトナム、カンボジアなどの取り込みを図る。ブリンケン米国務長官は侵攻の不当性を強調し、ウクライナ支援への賛同を広げたい考えだ。
南シナ海で活発化する中国の軍事活動について、日米とASEANは懸念を共有しており、力による現状変更を認めないと訴える。台湾問題などでの応酬も予想される。
中国の王毅共産党政治局員は、福島第1原発処理水を「核汚染水」として海洋放出を非難し続けている。日本の林芳正外相は、同調の広がりを阻止する意向だ。