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共同通信
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【ロサンゼルス共同】米ハリウッド俳優ら約16万人が加入する全米映画俳優組合がストに突入し、映画や番組の制作会社があるニューヨークやロサンゼルスでは14日、ストに参加した俳優らが組合員の待遇改善を訴えた。報酬や人工知能(AI)の扱いを巡って制作会社側との立場の隔たりは大きく、長期化すれば経済損失は40億ドル(約5500億円)に上るとの試算も出ている。
米メディアによると、ニューヨークのNBCユニバーサル前にはドラマ「テッド・ラッソ 破天荒コーチがゆく」の俳優ジェイソン・サダイキスさんが駆け付けた。ハリウッドにあるネットフリックスのオフィス前では映画「ロード・オブ・ザ・リング」で知られるショーン・アスティンさんらがストの列に加わった。
組合側は、動画配信サービスの普及による構造変化に対応した報酬の支払いを要求。AIも争点の一つで、作品などを機械学習に用いる際の同意取り付けや公正な対価の支払い、誤用・悪用に対する保護措置の取り決めなどを求めている。