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共同通信
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【ナイロビ共同】南アフリカのマシャティル副大統領は14日、地元メディアのインタビューで、中国やロシア、南アなどBRICSの8月の首脳会議を巡り、ロシアのプーチン大統領の欠席を提案したものの、ロシアなどが拒否したと明らかにした。
南アには、ICCの逮捕状が出ているプーチン氏が入国した場合、拘束する義務がある。マシャティル氏は「われわれにとって大きなジレンマで逮捕するわけにはいかない。友人を家に招待して逮捕するようなもので欠席が最良の解決策になる」と語り、引き続き欠席を求める考えを示した。
首脳会議は8月下旬に南アのヨハネスブルクで開催。南アはBRICS加盟国に(1)プーチン氏の代理としてラブロフ外相の出席(2)ICC未加盟国の中国への会場変更(3)オンラインでの開催―の3案を示したものの、いずれも受け入れられなかったという。ロシアはサンクトペテルブルクで今月27、28日、ロシア・アフリカ首脳会議を開催する。マシャティル氏は同会議に出席する南アのラマポーザ大統領を通じて、プーチン氏に翻意を求めていくとした。