JR秋田駅前、路上を一面水覆う

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共同通信

 普段多くの人が行き交うJR秋田駅前の路上は一面水に覆われていた。記録的な大雨となった秋田県。各地で河川氾濫や下水道から排水しきれず雨水があふれる「内水氾濫」が発生し、秋田市中心部でも広く冠水した。

 秋田駅前では太ももぐらいまで水があふれ、通行人がズボンをたくし上げて歩く様子も見られた。道路に動けなくなった車両が多く取り残されていたり、市内では住民がボートで救助されたりした。駅近くのアンダーパスでは水がたまり、車3台ほどが水没していた。

 同市の三浦初さん(63)は公民館に家族と自主避難した。自宅前の川は氾濫し道路も冠水した。「慌てて出てきたので、泊まる用意はしていない。とにかく早く家に帰りたい」とため息をついた。

 秋田県の佐竹敬久知事は対策会議を開き「目立つのは内水の被害。駐車場などで排水が間に合わず周囲に流れ込んで冠水していた」と話した。

 同市添川では住宅に土砂が流れ込み、建物がめちゃくちゃに。道路は通れない状況になり、現場周辺の電柱が倒れた。4人が医療機関に搬送され、軽傷を負った。