15日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク市保健衛生局は同日、2015年に州議会で承認された「飲食店での犬を同伴に関する法案」を最終承認したという。
法案は、飲食店の屋外席などで、客が飼い犬を同伴して着席することを許可するもので、これに伴い、地方自治体は各自この法律を制定、施行することができる。これまで州衛生法では、障がい者の補助犬(サービスドッグ)を除き、飲食店での飼い犬同伴は禁止されていた。
承認から30日以内に施行される今回の法律では、飲食店に対し、同伴できるのは登録済みかつ狂犬病の予防注射を接種済みの犬であることを店頭で表示する必要がある。ただし店側がこれを検証する義務はない。また店側には、屋外席での犬同士の接触や、歩道を通行する人や犬と屋外席の犬の接触を防ぐため、柵などを設置することも求めている。
同法案の発起人であるリンダ・ローゼンタール下院議員らは、14年8月に既に同様の法律が施行されたカリフォルニア州の議員関係者から体験談などを聞き、参考にした上で施行へ向けて活動してきた。このほど市の最終承認を迎え、「市民が愛犬を同伴して食事ができることになる一方、公衆衛生にも最大の配慮をした。これからの暖かくなる季節、愛犬を連れたニューヨーカーにとってワクワクする法令になるだろう」と述べている。