清水建設社員が過労自殺

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共同通信

 2021年に大手ゼネコン清水建設の男性社員=当時(29)=が自殺し、亀戸労働基準監督署(東京)が長時間労働などによる労災と認定していたことが18日、同社への取材で分かった。男性は残業時間を実際より過少に申告しており、同社の調査委員会は、残業を短縮しないと評価に影響すると上司に伝えられていたことが要因だと推定している。

 同社によると、男性は16年に入社し、20年から東京都内の作業所で下水処理施設工事の工程管理や下請け業者との調整に当たっていた。21年8月に独身寮で死亡。遺族は業務が原因ではないかと指摘し、同社は弁護士らによる調査委員会を立ち上げて実態を調べた。