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共同通信
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【キーウ共同】ロシアがウクライナ産穀物の輸出合意を事実上離脱したことを受け、ウクライナはトルコ経由での輸出ルートに代わる代替手段の拡充を図る。隣国ルーマニア経由で黒海へ抜けるルートやポーランドなど欧州への陸送を想定するが、輸送コスト増など課題は山積。世界有数の穀物生産国からの供給不足が続けば、世界的な穀物価格高騰の再燃が懸念される。
世界貿易機関(WTO)のオコンジョイウェアラ事務局長は声明で「貧困国の人々が合意停止によって最も打撃を受ける」と強調。ウクライナのゼレンスキー大統領はソマリアやエチオピアなどの国名を挙げ「4億人の生活を脅かしている」と非難した。