18日付のフォックス5によると、道路を歩きながらスマートフォンを操作する「歩きスマホ」を巡るトラブルが深刻化しているのを受け、ニュージャージー州で歩きスマホに罰金を科す法案が提出されたという。
この法案は、同州では既に違反となっている信号無視での道路横断と同様に、歩きスマホをしている人に対し50ドルの罰金に加え、最高で15日の懲役を科すというもの。
ウィリアム・パターソン大学のコーリー・バッシュ教授が約2万人を対象に実施した調査によると、歩行者の約3割は青信号で道路を渡る際に、スマートフォンを操作していることが分かった。また、赤信号の間もスマートフォンに気を取られていることがあると回答した人は40%に上る。バッシュ教授は、「赤信号にも気づかない人はスマートフォンを操作しているだけでなく、ヘッドフォンをしていることも多く、まるで目と耳を塞いだような状態で歩いていることになり、大変危険な状況」と述べている。
しかし、バッシュ教授は「歩きスマホで罰金を科すのは行き過ぎではないか」とも述べており、歩きスマホをしている人は多いため、混雑した道路などで実際に取り締まるとなると、違反の立証が難しくなるだろうとの見解を示している。