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共同通信
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【北京共同】中国訪問の最終日を迎えたケリー米大統領特使(気候変動問題担当)は19日、訪中の成果を総括する記者会見を開き、中国側と今後数週間、集中的に協議を継続することで合意したと明らかにした。11~12月のアラブ首長国連邦(UAE)での国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の成功に向けて協力することも、双方で確認した。
米中両政府はバイデン大統領と習近平国家主席による年内の首脳会談実現を視野に調整。気候変動分野で協力を模索し、環境整備を図っている。
ロイター通信と中国外務省によると、ケリー氏は19日に韓正国家副主席と会談し「両首脳が実質的な成果を生み出す」ことを目指し、中国側と緊密に協力する考えを示した。気候変動は「世界共通の脅威」だと強調。米中間の外交問題とは切り離して扱うべきだと訴えた。
韓氏は「互いの核心的な懸念を尊重し、十分に意思疎通するという基礎」が必要だとくぎを刺しつつ「気候変動など世界的な困難への対応で、米側と共に新たな貢献をしたい」と応じた。