金のブレスレット、下水道から戻る  コン・エドの作業員お手柄!

 17日付のニューヨーク・ポストによると、地中の黄金のありかを知っているという幸運の妖精、レプラコーンがシンボルとなっている聖パトリックデーの同日、それにあやかったような出来事があったという。
 マンハッタン区トライベッカに住むメイラ・コーエン=ハンスフォードさんは、息子と近所を歩いていたところ、誤ってダイヤモンド付きの金のブレスレットを下水道口に落としてしまった。腕からするすると滑り落ちていくところを目の当たりにしたのにもかかわらず、それを止めることができず、ショックだったという。
 彼女はまず、行政総合窓口311に電話したところ、警察に連絡したら報告書作成が必要となると言われたため、代わりにマンホールを管理するコン・エド社に相談した。同社は即座に2人の技術者を派遣。そのうちの1人が「ゴミに汚物、そしてゴキブリ。お世辞にもきれいなところとはいえない」と描写する下水道の底の方を約20分かき分けて、ブレスレットを発見した。ブレスレットは紛失から24時間を経たずして、戻ってきたのである。
 このブレスレットは夫からの誕生日プレゼントで、値段は1500ドル。しかし、感情的価値は計り知れないとコーエン=ハンスフォードさんは語る。「信じられないくらいラッキー。私はアイリッシュ系ではないけれど、今日は主人とビールで乾杯するわ」と喜びをあらわにした。
 ただし、このブレスレットは当分の間引き出しの中に大切にしまっておくという。

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