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共同通信
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ロシア国防省は21日、黒海を経由したウクライナ産穀物輸出合意からの離脱を受けて時限的に「危険地帯」と宣言した黒海北西部で軍事演習を行い、海上の標的を巡航ミサイルで破壊したと発表した。ロシアは黒海からのウクライナへの船舶入港を20日以降は原則認めない方針を表明、従わない船舶への攻撃も辞さない構えを見せており、演習はロシア抜きの穀物輸出継続を模索するゼレンスキー政権へのけん制とみられる。
ロシア軍は21日未明、ウクライナ南部オデッサ州の農業関連施設などをミサイルで空爆した。同州への攻撃は4日連続。地元当局者によると、2人が負傷、大麦や豆類など計100トン以上が被害を受けた。
演習では黒海艦隊の小型艦がミサイルを発射。通信アプリに投稿された映像には標的の船舶が爆発する様子が映っている。演習の日付は不明。
黒海艦隊の艦艇と航空機が船舶の航行を制限した海域を警戒し、侵入を試みた船を停船させる訓練も行った。