学校が保護者向け説明会、福岡

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共同通信
小学生3人が溺れて死亡した犬鳴川と山口川の合流部=22日午前、福岡県宮若市

 福岡県宮若市福丸の犬鳴川で小学6年の女児3人が溺れ死亡した事故で、3人が通っていた宮若市立宮若西小が22日、6年生の保護者向けの説明会を開いた。現場では、3人を悼み花を手向ける人たちの姿が見られた。

 学校によると、午前11時に始まった説明会には保護者ら約60人が参加。学校側が事故の経緯や、心のケアが必要な児童にカウンセリングを行うことなどを伝えた。保護者からは、川で遊んでいた児童らに対する誹謗中傷への懸念や、児童の個性に応じたケアを求める声が出たという。

 日高暢裕校長は説明会後、取材に応じ「(3人は)明るく元気な子。放課後などによく声をかけてくれた。今はとにかく、いたたまれない気持ちだ」と声を詰まらせた。

 現場の河川敷に続く階段には事故後、「立ち入り禁止」の規制が設置され、近くには花束のほか、多くの飲み物や菓子が供えられていた。

 3人と同級生という近所の女児も家族と共に献花し、手を合わせた。「一緒に川に行こうと誘われたけど、断った。あの時、止めてあげれば良かった」とうつむきがちに話した。