大雨対策に地下活用、国交省検討

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共同通信

 国土交通省は大雨対策として地下空間を活用する方針だ。深さ40m以上の地下に放水路を造ったり、河川の下に雨水貯留施設を整備したりすることを想定している。河川の氾濫などによる浸水被害が相次ぐ中、地上側の対策は限られ、地下の有効利用が必要と判断した。有識者らの勉強会で費用や技術面の課題を議論し、年内に方針をまとめる。

 河川下流では、水が流れる量を増やす川底の掘削、堤防や地上放水路の建設が行われている。川底掘削は橋の基礎部分、河川敷の利用に影響する場合がある。放水路は、川の近くに宅地が集まる地域では用地買収が壁だ。堤防かさ上げも河川にかかる橋の架け替えなどで時間がかかるケースがある。