中国、ゾンビ風卒業写真が流行

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共同通信

 【北京共同】中国の交流サイト(SNS)「小紅書」で最近、大学内で倒れ込み、ゾンビや遺体のような様子で撮影した卒業写真が流行している。中国の大学は6~7月が卒業シーズン。若者の失業率が記録的な高さとなっており、中国語で「内巻」と呼ばれる過酷な競争はますます激化。学業や就職難の重圧が投稿の背景にあるようだ。

 体を二つ折りにし、洗濯物のようにぐったりとぶら下がる卒業生。芝生に横たわり、霊魂が体から抜け出す加工写真―。小紅書には最近「ゾンビ風卒業写真」のハッシュタグ(検索目印)付きのこんな投稿が多い。「半死半生」「私たちが大学にどれだけ虐げられたか証明する写真」といった説明が添えられている。

 階段で倒れ込んだ「ゾンビ風卒業写真」を投稿した女性(24)は取材に「私たちは皆『内巻』を感じている」と吐露。重慶大大学院で修士課程を修了したばかりだ。自身の「市場価値の値下がり」を食い止めようと努力して学歴を積んでも、値下がりの速度に追い付かないという感覚がある。