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共同通信
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【ナイロビ共同】ロイター通信は26日、治安筋の話として、西アフリカ・ニジェールで大統領警護隊の兵士らが大統領官邸を封鎖し、バズム大統領を中に留め置いていると伝えた。反乱兵士がクーデターを試みた可能性がある。
一方、大統領府がバズム氏と家族は無事との声明を出した。AP通信はバズム氏に近い人物の話として、反乱兵士側とバズム氏との間で、何らかの交渉が進んでいると伝えた。
首都ニアメーでは大統領官邸周辺の道路が封鎖され、複数の官庁が閉まっているという。
ニジェールは世界有数のウランの産地。1960年の独立後、クーデターが繰り返し起きた。イスラム過激派の活動も続いている。
近年、ニジェール、マリ、ブルキナファソにまたがる地域では過激派によるテロ被害が急増。3カ国ともフランスの旧植民地で、うちマリとブルキナファソでは2020~22年、当時の政府が治安維持に失敗したとして、軍がクーデターを実行した。権力を掌握した軍事政権はフランスと関係を悪化させ、対テロ作戦で駐留するフランス軍を撤退に追い込んだ。