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共同通信
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【ナイロビ共同】アフリカ連合(AU)のファキ委員長は26日、西アフリカ・ニジェールで大統領警護隊が大統領公邸を封鎖し、バズム大統領を中に留め置いている動乱について「クーデターの企てだ」と非難。警護隊に即時撤収を求めた。米国務省もバズム氏の解放や、法の尊重、治安の安定を要求した。
ロイター通信などによると、欧州連合(EU)の首脳らがバズム氏と連絡を取った。EU関係者は、バズム氏は家族と共に警護隊に取り囲まれていると話した。
26日夕には首都ニアメーの大統領公邸周辺でクーデターに反対する数百人が抗議活動を展開し、公邸からとみられる発砲があったという。
ニジェールは1960年にフランスから独立したが、クーデターによる政変が繰り返されてきた。バズム氏は米国やフランスなどと関係が良く、イスラム過激派のテロが頻発する地域の中で、対テロ作戦に重要な役割を果たしてきた。