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共同通信
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【ニューデリー共同】林芳正外相は27日、インドのジャイシャンカル外相とニューデリーで会談した。日本が掲げる「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けて連携を強化する重要性で一致。防衛装備品の移転を含め安全保障分野の協力を加速する方針を確認した。
日本は今年の先進7カ国(G7)議長国。インドで9月に開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議の成功へ連携を申し合わせた。
両氏は、法の支配に基づく国際秩序維持が重要だとの認識を踏まえ、ロシアによる侵攻が続くウクライナや東アジアの情勢を巡り意見交換した。経済危機に陥ったスリランカの債務再編を後押しする考えを共有した。
岸田文雄首相が昨年3月に表明した5年間で官民合わせて5兆円をインドに投資する目標に向け、日印両国が一体で取り組むことで合意した。日本の新幹線方式を採用した高速鉄道事業の着実な進展を確認した。
林氏は、モディ首相が重視するインド北東部の発展へ協力を進めると伝え、投資環境の整備を要請した。会談は夕食を含め約2時間半に及んだ。